元気な闘病記: 2010年7月アーカイブ

 

 先日、術後初めての診察に行ってきました。血液検査の結果LDHが244とちょ

っと高めでした。これから推測して血液がいかなくなった部分が壊死しはじめてい

ると推測できるらしいです。そしてCRPが1.13とかなり高い数値を示していまし

た。腫瘍の周りが炎症をおこしていると判断するようです。この2つの結果と前回

のMRIの結果から塞栓術は成功で今のところ順調に推移しているらしいです。

 

 これから定期的にMRIをとっていき腫瘍に血管新生ができていないのを確認し

て行きましょうということになりました。そして医療用麻薬のMSコンチンも少しず

量を減らして止めていきましょうということになりました。いっきに止めてしまうと

常行動や幻覚などの副作用がでることがあるそうです。

 

 仕事も少しずつ始めています。でも暑いので積み込みは子供と一緒にやってい

ます。子供がちょうど夏休みなので助かりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 術後当日だけは動く事が出来ませんでしたが翌日からは起きて食事が出来る

ようになったので助かりました。横向きならば何とか食事もできますが、仰向けと

いうのはけっこう難しいものがありました。

 

 副作用はほとんどなく当日の夜が38度以上ありましたが翌日から熱も少しづつ

下がり始めました。痛みはかなりあったのだと思います。実際は今使っている薬

とは別にさらに強い麻薬系の薬を使用していたのでほとんど感じませんでした。

塞栓した部分は腫れることもなく熱が下がったところで無事退院となりました。

 

 翌日MRIを撮り夕方手術を担当して頂いた放射線科の先生が説明に来てくれ

たのですが、手術前は腫瘍部分が血液で真っ白に写し出されているのに手術後

の画像ではそれが真っ黒になり素人がみても明らかに血液の流れが遮断されて

写し出されていました。

 

 今の医療技術に改めて驚かされるばかりです。塞栓した腫瘍は一部壊死して、

一部は新たな血管を呼び寄せて再生していくことになると思います。それがどのく

らいの期間なのかは神のみが知るといったところでしょうか。

 

 これからはこの腫瘍がどうなるか経過観察することになると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昨日夜の7時までお見舞いに来てくれた大学時代の友人3人と、昔の思い出や

それぞれ自分達の仕事の話しや子供の話しなどをずっとしていました。もう30年

も前の友達がこうしてお見舞いに来てくれることにとても感謝しています。そして遅

くまで居てくれたおかげで余計な事を考ずにすんだのでとても助かりました。

 

 塞栓術は、まず病棟で朝9時少し前から眠くなる点滴を入れ、その後私の大事

所に尿管を挿入し始めました。これがとても痛いのです。もうすぐ50歳のおじさ

ですからじっと耐えていましたが、顔はずっとしかめつらをしていたと思います。

までは挿入する時は全身麻酔で意識がない状態だったのでよかったのですが

回は、ぼ~としていても意識ははっきりしているのでとても痛く終わった後も違

がありました。

 

 手術は手術室に入るとすぐに始まり、右足の付け根の辺りを何度も消毒して

から注射を打たれました。とても痛く太ももの真ん中ぐらいまで針がささっているよ

うな感覚になりその後右足全体が体から切り離されたようん感覚を覚えました。

たぶん今考えると麻酔ではなかったかと思います。

 

 その後すぐに「カテーテルが腫瘍のそばまで通ったよ」と話しかけてくれました。

私にとってはあっという間のことでした。その後は本当にただ寝ているだけの状態

で、全くと言ってよいほど痛みはありませんでした。ただ足の付け根の所だけがも

ぞもぞしているだけでした。唯一辛かったのが腰です。寝返りをうてないので、手

術の途中から腰だけは痛くて困りました。

 

 カテーテルは動脈を通した様で術後10分以上看護士さんが圧迫して止血してい

ました。その時やっと左足の膝を立ていいと言ってくださったので腰が楽になりま

した。その後もまる一日上向きで寝て過ごしたので食事も寝たままでした。部屋に

もどったのが12時30分だったので3時間ぐらいかかったことになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 朝、目を覚ますと私は家にいました。そう昨日先生に栓塞術の説明を受けた後

と一緒に帰ってきてしまったのです。栓塞術の話しはとても詳しく人体の血管の

れまで書いて説明して下さいました。

 

 簡単に説明すねと足のつけ根から動脈にカテーテルを挿入して腫瘍に通じてい

る血管にビーズというものを詰めて血管が腫瘍に流れないようにするものです。

詰め物の種類はゼリー状のものや金属のコイル状のものが普通使われるそうで

すが、今回はビーズというものを使用する予定だそうです。

 

 栓塞術は2時間ぐらいの予定ですが、先生もまだ私の腫瘍付近の血管がどうな

っているのか見ていないのではっきりした事はわからないそうです。副作用として

痛みや吐き気があるそうです。

 

  確か大阪成人病病院の先生もネットで私の病気の治療には栓塞術が有功では

ないかと書かれていたのを読んだことがあったのですが、まさか自分がこの治療

を受ける事になるとは思ってもいませんでした。

 

  :治療は月曜日にきまったので、明日友人と会ってから病院に戻ろうと思いま

す。

 

 

 

 

 

 

 

 明日入院することが決まりました。でも当初予定していた手術ができなくなって

しまいました。今回は腫瘍にいっている血管の流れを止める栓塞術だけです。3

日から1週間で退院できると思います。これにより一時的に腫瘍の進行を抑える

事ができます。一時的にと書いたのは血管は暫くすると新しいものができるので

栓塞術を繰り返す必要があります。

 

 前回書いた大きな問題ですが、実は最終のMRI検査で骨転移だけでなく筋肉

(たぶん広背筋)まで腫瘍が広がっていることがわかりました。さらにそれが塊を

形成しつつあるそうです。その部分までの腫瘍を完全に切除すると左腕は全く機

能せずぶらぶらになってしまいます。左腕を全く支えるものがないので切断も考え

なければいけないかもしれません。

 

 3ヶ月前のMRIでは筋肉への転移腫は映っていないので急激に成長したことに

なります。胞巣状軟部肉腫は成長が遅いはずなのでとてもびっくりしています。そ

の話しを聞いた時は腕を切断してもいいかなとも思ったのですが、肺の腫瘍も大

きくなっていることを考えるととても微妙な判断をしなければいけなくなってしまい

ました。

 

 筋肉に転移した腫瘍は日々急激に成長しているので、とりあえず栓塞術で成長

を遅らせその後の事はゆっくり考えたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大きな問題

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 今日は無線のコンテストに参加しました。自宅から参加するのは今回が初めて

でしたが、今の無線設備ではまあまあの結果でした。アマチュア無線のコンテスト

は、一定の時間内にいかに多くの方と、より広範囲に交信できるかで競争するも

のです。点数は交信した局数と交信した県の数を掛けたものになります。交信局

数が81局、交信した県の数が10で810点になりました。昨年の結果に照し合せる

88局中28位の成績になります。100局を目標にしていたのですが最後の1時間

前に無線機が壊れてしまいました。

 

 

 コンテストの事なんか書くより皆が心配して下さっている病気の事を書かなくて

いけないのですが今はどうしても書くことができません。

 実は前回のMRIの検査で今回の手術を左右するほどの大きな問題がでてしま

いました。その事に対する話しが明日あります。今日は何も考えたくなかったので

ひたすら無線で声を張り上げていました。おかげて色々な事を考えずにすみまし

た。

 

 今日はゆっくり寝て明日、電車の中で病気の事を考えたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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