元気な闘病記: 2009年11月アーカイブ

がん と 癌

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 私は肉腫と言う病気にかかってしまいましたが、どうやら医学の世界では"癌"で

はないようです。でも"がん"ではあるのです。ひらがなのがんと漢字の癌の意味

が使いわけされているようです。今まで私は同じ意味だと思っていました。私と同

じ人はきっと沢山いると思います。

 

 簡単にその違いを説明すると、がんは癌と肉腫と液性がんの3種類に分かれま

す。すべての総称としてがん(ガン)と言います。

 

 癌は皮組織にできる悪性の腫瘍をいいます。簡単に言うと内視鏡などで見

える胃の内壁とか大腸、小腸、肺、子宮、卵巣、咽頭、など非常に多くの臓器など

が含まれます。

 

 肉腫とは非上皮性の場所にできる腫瘍です。体を切らないと触る事ができな

い、筋肉や骨、血管、脂肪などです。

 

 液性がんは塊にならない液性のものをいいます。白血病、悪性リンパ腫、骨髄

腫などです。

 

 上皮組織とか非上皮組織とか私にとってはとてもわかりずらいのですが、上皮

組織は人間の体を細いもので小さな穴(口や肛門、その他)からたどりつける臓器

の事をいい、それ以外が非上皮組織と考えでいいのではと思います。

 

 専門家ではないので違っていても怒らないでくださいね。

 

 

 最近とても忙しい日を送っています。朝7時から夜の8時~9時ごろまで毎日仕

事の状態です。この生活は私にとって嫌いでははないのですが、末期がん患者の

私がこんな生活していいのか? とふと思うことがあります。元気な時はこの時期

も仕事の状態が続いていました。元気だった時をちょっと懐かしく思い

す。て仕事をしながらいつまでできるかな? とも考えたりします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 先日、病院の定期検査に行ってきました。とりあえず今回は薬を飲み続けられ

るようです。でも次のCTの検査で腫瘍が大きくなっていれば、きっと効果がないと

断されるでしょう。

 

 効果がない薬を飲み続けていても体にとっては決してよいとは言えないと思うの

ですが、私にとっては精神的には安心感みたいなものがあります。たとえ腫瘍が

大きくなってもいずれ効果がでるのではと思ったり、治療をしていると考えることで

気持ちが落ち着いたりします。そういう意味では、メリケンコウでも水でも飴玉でも

何でも効果があると思えばよいのかもしれません。ですから人は代替医療に興味

をもつのでしょうか ?

 

 これから治療方法がないことに、とても不安を感じたり、絶望感に襲われたりす

るでしょうか ? 私は今まで血管新生阻害剤の薬が効果があると信じ絶対に血管

新生阻害剤の薬を飲むだという気持ちが心の支えのようになっていました。それ

をなくした時、自分はどうなるのでしょうか ?

 

 別の血管新生阻害剤の治験を探すのか、ワクチンの治験を探すのか、それ以

外の治験を探すのか。何もしないのか。それともラジオ波や凍結療法で肺の腫瘍

の治療をするのか今はまだわかりません。でも今の薬の効果がなければいずれ

何もしないことも含めで何かを考えなければいけないと思っています。日々時間

が迫っている感じもします。

 

  今日ガンマナイフの治療の様子がテレビで放映されていました。脳への転移腫

でも効果があるのなら肺の転移腫にもきっと効果があるでしょう。ただ肺は動いて

るので非常に難しいのでしょうか? でも全身麻酔の時は人口呼吸だと思うので

用すれば可能ではと思ったりもします。

 

 もしかすると世界中のどこかで治療が行われているのでは・・・? ただ私が知ら

いだけなのではと思ったりもします。調べてみる価値があるかな ?

 

 

 

 

 

 

 

 とうとう息子が通学している中学校でも学級閉鎖になりました。今週いっぱい休

みになります。子供は大喜び。来年受験だというのにこんなことでいいのかと思い

ますが自分が中学生なら息子と同じように大喜びしていると思うとちょっと複雑な

心境です。でも休んだ分は冬休みに補習をしっかりやるそうです。

 

 ところで、自分は新型インフルエンザの優先患者に該当しているかどうか最近と

ても気になっています。肺に腫瘍があるのだから、基礎疾患等をもっている患者

該当していると思うのですが・・・。厚生労働省のホームページを見ると"新型イ

フルエンザの優先接種の対象とする基礎疾患の基準の手引き"というPDFのフ

イルがありました。

 

 それによると優先対象の基準の中に悪性腫瘍の項目があります。詳しく読んで

いくと免疫抑制を伴う抗がん薬治療を受けているもしくは受ける予定の患者白血

球減少を伴う抗がん薬治療を受けている患者。一部の分子標的薬(スニチニブ、

ゲムツズマブオゾガマイシン、イマチニブ、ニロチニブ)治療を受けている患者。

 

上記の優先患者の次に接種対象者となる悪性腫瘍患者の基準の中に免疫抑制

を伴わない抗がん薬治療を受けている患者。分子標的薬(ゲフィチニブ、エルロ

チニブ、ソラフェニブ、ダサチニブ、ラパチニブ、ベバシズマブ、 セツキシマブ、ト

ラツズマブ)治療を受けている患者と書かれています。

 

  これはとても微妙です。

 

 先生に聞くしかないみたいです。

 

 

 

 

 

 

 

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