プータ: 2010年1月アーカイブ

 

 旅行に行く前から次男が咳をしていたのですが、温泉に入ってゆっくりすれば治

るだろうと家族の誰も心配していなかったのですが、旅行から帰った翌日、微熱

がでてしまい医者に行くと風邪だと診断されました。インフルエンザかもしれない

ので検査をしたのですがインフルエンザではなかったのでほっとしていたのです

が、さらに翌日妻が微熱を出してしまい、私も子供の風邪がうつってしまい昨日病

院に行くはめになってしまいました。

 

 喉が痛く、咳はでる、頭は重い、体はだるい、微熱はあるで会社を休んで病院

に行ってきました。昨日は一日朝から夜まで寝ていました。肺に腫瘍があるの

で、風邪をひかない様に十分気をつけていたつもりだったのですが、ちょっと気が

ゆるんでしまいました。癌になって初めて風をひいてしまったのですが、ただの風

邪なのにこんなに辛かったかな? と思い返しています。とてもだるいです。

 

 痒みは少しよくなったのですが、いまだに腕、足の痒みがあり困っています。

 

 

 

 

 話しはかわりますが、最近コメントにいたずらのコメントを毎日書いてくる方がい

て困っています。一時コメントの投稿を承認してから公開にしたのですが、それで

も書いてくる方がいるので暫くの間コメントを禁止しています。コメントを書いてくだ

さっている方にはとても迷惑をおかけしますが、もう少しの間コメント欄をなくして

いますのでよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

  先週の土日に、栃木県の鬼怒川温泉に家族で温泉旅行に行ってきました。2

ぶりの旅行になります。妻とばあちゃんの誕生日が1月なので、誕生祝いと子

達の大学、高校の合格祝いを兼ねての旅行だったのですが、私は何もないの

療養の為になってしまいました。なんとも寂しい理由をつけられてしまいました。

 

 行く途中、宇都宮によって名物の餃子を食べてきました。宇都宮では有名な宇

宮みんみんという店なのですが、建物がまるでプレハブ小屋のようで店内も狭

席も一列に座ってくださいと言われて別の方が前にいて合い席のような感じで

た。焼き餃子は、食べると肉汁がじゅわぁっ~とでてきてとても美味しかったで

すが、水餃子と揚げ餃子はまあまあといった感じでした。期待をして行ったぶ

んちよっとがっかりでした。

 

 鬼怒川でのホテルはあさやホテルでした。 http://www.asaya-hotel.co.jp/

 

 とても豪華で夜は中国雑技団のショーがあり、子供達は最初見たがらなかった

のですがホテルを予約した時にそれもセットのものにしてしまったので無理やり連

れていきました。でも見た後は、すごいね、見てよかった。と言ってくれたので親

して満足しています。

 

 私は、体の痒みがまだ治まらないので、温泉に何度も入りおまけに秋田県玉川

温泉の湯の花を焼結にしたセラミックセラミックボールを敷き詰めた、岩盤浴も楽

んで来ました。

 

 翌日は、地元のカラオケハウスによって3時間家族で歌いまくりました。ほとん

ど子供達にマイクを取られぱなしの状態でした。私はひたすら食べまくっていまし

た。

 

 とても楽しい思い出が、またひとつできました。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 やっと受験が終わりました。次男もなんとか行くことができる高校が決まったの

気持ちが楽になりました。これが終わるまで落ち着かない日々が続いていまし

た。試験の日は時計とにらめっこをしていました。今、英語の試験中かなとか、そ

そろ面接が始まるかなとか、自分が試験を受けるわけでもないのに気になって

かたありませんでした。

 

 次男も学校の推薦がとれていたのでほとんど不合格になることはないとわかっ

ていたのですが、とにかく勉強をしないで遊んでばかりいたのでとても不安でし

。長男が今通学している高校の工業科に、次男もこれから3年間通学すること

なります。工業科で少しでも機械や電気の事を勉強して卒業してから会社の為

なればいいなと思っています。

 

 子供達がぞれぞれ受験が終わってからものすごくかわりました。本人達も受験

終った事でほっとしたのと4月まで自由に時間が使えることであらためて私

病気を真剣に考え始めたようです。二人とも週仕事を少しづつ手伝ってくれ

ようになりました。特に次男はこれからどんん色々な事を教えてと言ってく

いるので嬉しく嬉しくてたまりません。

 

 高校、大学に入学して授業が始まると、また考え方も変わってしまうと思います

が、今年は子供達にゆっくり仕事を教えていこうと思います。そして自分もこの1

年楽しみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 治験の終了後の体の状態はとてもよく気持ちが悪いこともなく普通の生活が送

れています。ただひとつ夜になると足や腕がかゆくなり一度かき始めるととまらな

なってしまいます。これは薬とは関係ないと思うのですが、ちょっと困っていま

す。特に風呂あがりはどことなく強いかゆみに襲われます。

 

 もう1つ先月の半ばぐらいから、左腕に痛みがでるようになってしまいました。先

月は仕事がかなり忙しかったのとだんだん寒くなっている為だと思うのですが、今

まで一度も左腕に痛みを感じる事がなかったのでちょっと気になっています。左腕

の付け根の部分が原発部分なので、近くの骨に転移していてとけているのではと

思ったりしてしまいます。

 

 先日、主治医の先生にその話しをしたのですが「大丈夫ですよ」と言って頂いた

ので気持ちが楽になりました。医者のひと事は大きいですね。それを聞いてから

大丈夫、大丈夫、ただの疲れだからと思えるようになりました。でもまだたまに痛

いです。

 

 主治医の先生とは今まで参加していた治験の話ししかした事なかったのです

が、前回の診察ではいろいろな話しをさせて頂きました。私が聞きたかった事は

2つありました。1つは今の肺の転移腫の治療をしたほうがいいかと言うこと。も

う1つはVEGFRチロシンキナーゼ阻害剤AZD2171(cediranib)の第Ⅰ相試験の

話しです。

 

 肺の治療に関しては今は症状がないので何もしなくてよいでしょうとのことでし

た。そして凍結療法やラジオ波の効果とリスクの話しや陽子線治療の話しを教え

て頂きました。肺の治療方法で新たに陽子線治療が加わり選択肢が増えました。

 

 今後の方針ですが、今の時点での私の考えは新たな分子標的薬や血管新生

阻害剤などの治験に参加して行くことです。胞巣状軟部肉腫の患者でなければで

きないことのひとつが新薬のテストだと思っています。

 

 これからは肺の大きさを3ヶ月ごとに経過検察していきながら、新たな治験を待

ちたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

運命の出会い

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 前回の診察の後、何気なく本屋に立ち寄るとある一冊の本に釘付けになってし

まいました。まるで運命的な出会いのように数分間その本の前で立ち止まりそし

てその本を手にしました。先ほど先生に次の診察までに今後どうするか考えてき

ますと話しをしたばかりなのでとても衝撃的でした。

 

 緩和医療医の大津秀一さんが書かれた" 死ぬときに後悔すること25 "という

本です。この本を帰りの電車で読んでいたのですが、途中で自宅に着いてしまい

今日残りのページを読むことができました。

 

 1000人の死を見届けた終末期医療の専門家が人生の最期を前に、どのような

ことに後悔するかを25の項目にまとめてそれぞれについて書いたものです。

 

 以下著者のインタビューより

後悔のない人生はないけれど、後悔は少ないほうがいい。

会いたい人に会っておかなかったことを後悔する人。

故郷に帰らなかったことを後悔する人。

子どもが結婚しなかったことを後悔する人。

後悔の数は、人の数だけあった。

「実際、後悔の念が強い人ほど、終末期に、痛みを感じたり、

苦しんだりする傾向がみられます。

一方、人生を納得して生きてきた人、

自分の判断で道を選んできた人、

人生に満足している人は、苦痛も少なく、

よい終末期を送れる傾向がありますね。

できるだけ後悔の少ない人生を歩んでほしい、

そんな願いをこめて本を出しました。

私たち緩和医療の医師は、患者さんの体の苦痛は取り除けても、

なかなか心までは救えない。

究極的には自分の心を救うのは自分しかないんです」

では、後悔のない人生に必要なものは何か。

何ごとも自分の目で見て、自分で考える。

そして、自分で判断することが大切だ、と大津さんは言う。

「自分で出した答えは、たとえ間違ってもいつか納得しえます。

病気の治療も、納得して行うかどうかで、結末も違ってくるんです」

 そしてもう一つ。

「人生に満足しているかどうか、です。

仕事で成功し、裕福になったからといって、その人が幸福とは限りません。

自分と自分の人生をありのままに受け入れて、最期のとき、

振り返った自分の人生を『幸せ』と思えるような、

そんな生き方が理想ではないでしょうか」


 感動のいきを超えて衝撃的な内容でした。ここまで、素直に人の終末期を捉え

た本かあったのかとさえ思えました。私の残りの人生に大きな影響を与えた一冊

の本です。

 

 興味がある方はぜひ読んでみて下さい。

 

 

 

 

 

 


2010年1月1日

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 2010年新しい年がはじまりました。なぜだかわからないのですが、今年は特

の一年になる予感がしています。良いことなのか悪いことなのかわかならない

ですがどちらにしても今までとは違った一年になるような気がしてなりません。

 

 

 今年の1月1日は色々な思いがあり、いろいろな事が頭をよぎっては消えそして

また新しい思いが次々と現れる日になりました。誰にも言えないそんな思いがあ

り、ここにその事だけを記しておこうと思います。

 

 

 

 

 

 

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