今回の入院の前に子供が一冊の本をどうしても読んでと言って私のバッグに無
理やり押し込んできました。萬屋直人という方が書かれた「旅に出よう、滅びゆく
世界の果てまで。」です。
どうせ普段アニメの本しか読んでいない息子から勧められた本だったのでたい
した本ではないと思っていましたが読んでみたらなかなか良かったです。
内容は名前のあるものがどんどん消えていってしまう世界で高校生の男女が旅
をする小説でした。
人間も名前があるので消えていくのです。旅をしながら出会う人々との心の暖か
さや夢の途中で仲間が消えてしまって何もする気にならなくなった男との出会い、
そして絶望的になっている少女との出会い。
この小説は消えるということと死ぬことを分けて使っていますが子供は私に何か
を伝えたかったのではと思っています。
ちょっとだけ感動しました。